TOP > 特集 > RE:SiDE 副業レポート Case.1
中野えびす丸 × 小野寺 寿光さん
(奥州市出身東京都IT会社勤務)

FEATURE

特集

RE:SiDEの特徴などを紹介します。

RE:SiDE 副業レポート Case.1
中野えびす丸 × 小野寺 寿光さん
(奥州市出身東京都IT会社勤務)

RE:SiDE | 2021年3月30日

 

副業マッチングプラットフォームRE:SiDE(以下、リザイド)を通して、副業から始まる新しいライフスタイルを実践する人たちを紹介する、「RE:SiDE 副業レポート」。Case.1の今回は、岩手県大船渡市にある越喜来湾の小さな漁村・崎浜で漁業を営む「中野えびす丸」で副業をしている、小野寺 寿光さんにお話を伺いました。岩手県奥州市出身で、東京都在住の小野寺さんは、どんな経緯でリザイドを知り、どのような副業を行っているのでしょうか。

 

小野寺さんがRE:SiDE(リザイド)で副業するまで

—小野寺さんは普段どんなお仕事をされていますか?
今は東京のIT企業に勤めています。担当しているのはバックオフィス。中小企業なので、総務や人事、財務などの部門全体を管理しています。また、中小企業診断士の資格を持っているので、本業とは別に資格を生かした個人での仕事も行っています。

 

RE:SiDE リザイド副業レポート1 小野寺寿光さん

勤めている企業で「PRIDE指標2019」ゴールド賞を受賞した時の様子。左が小野寺さん

 

—リザイドを利用したきっかけは?

私は東京で暮らし、働いていますが、自分の出身地である岩手に「貢献したい」「地域を盛り上げることに関わりたい」という想いを抱いていました。そんな中で、もともと知り合いだったリザイドの運営メンバーの方のSNSの投稿で知りました。単純に何か困っている人の手伝いをするのではなく、事業に実務として携われることにとても共感しました。ただのお手伝いだとどうしても軽い関係性になってしまいますが、そうではなく、副業として本気で事業に取り組めることに魅力を感じましたね。

 

—東京に住みながら、岩手の事業に携わりたいと考えていたのはなぜでしょうか?

やっぱり出身地であることが大きいですね。私が岩手に住んでいたのは高校生の頃まで。卒業してから岩手を離れたんですが、20代まではあまり地元に関心を持っていませんでした。でも、30歳を超えたあたりから地元に残った同級生が、地域に関わる活動をして活躍しているのを見たり、帰省したタイミングで、風景を見たり、食べ物を食べたりすると、「やっぱり岩手っていいな」と思うようになってきて。その思いが積み重なったのが大きいですね。

 

RE:SiDE リザイド副業レポート1 小野寺寿光さん 東京での活動の様子

東京都銀座にある岩手県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」を応援する女子会「anecco.」の活動にも携わっている小野寺さん。催事での販売に参加していました

 

小野寺さんのRE:SiDE(リザイド)での副業

—「中野えびす丸」で副業をするまでの経緯を教えてください

リザイドに会員登録をした後、いくつかの副業案件の概要やそれぞれの事業を行う経営者の方の想いを記事などで確認しながら、自分が持っている経験やスキルが活用できる案件がないか探していました。自分はどちらかというと、ある程度仕組みが整っている会社よりも、比較的関われる余地の多い、設立されたばかりの企業や新規事業を始めようとしている企業が向いていると思っていたので、新たな加工品ブランドを立ち上げようとしている中野えびす丸の案件を見た時に、自分にマッチするんじゃないかと感じて、オンライン説明会(RE:SiDE zoom)に参加させていただきました。

 

そこで代表の中野 圭さんのお話を初めて聞いたんですが、特に印象的だったのは地域や土地への想い入れが強かったことです。中野さんは「自分だけが良くなればいいのではなく、地域を盛り上げるために、自分がどうすればいいのかを考えている」というお話をされていました。その話にすごく共感したことも、中野えびす丸に副業として関わることを決めた理由のひとつですね。

 

RE:SiDE リザイド副業レポート1 小野寺寿光さんが副業している中野えびす丸 代表 中野圭さん

仕事をしている時の中野さんの様子。中野さんは主にホタテの養殖を行う他、ホヤやワカメなどを取り扱っている

 

その後、ミートアップを経て(記事リンク)副業として関わり始めたのは、2020年12月。コーディネーターの方との個別相談の中で、「中野さんがこれから始める新規事業の立ち上げに向けた補助金申請から関わるのがいいんじゃないか」というアドバイスを受けて、補助金申請のための書類作成などを行う、副業としての契約を結びました。

 

最初に、事業全体のことを教えてもらうための顔合わせを行って、実際に書類を作成しながら、何度かの打ち合わせを経て、不明点を解消しながら書類を仕上げました。今回の書類作成を通して、中野えびす丸の事業の詳細を把握することができたので、とてもいい機会になったなと感じています。

 

打ち合わせは、すべてオンラインで行い、あとはFacebookのメッセンジャーなどでコミュニケーションを取りました。実はまだ中野さんには直接お会いできていないんです(笑)。現地に行かないと感じられないこともあると思うので、タイミングを見て、お伺いできたらいいなと思っています。

 

RE:SiDE リザイド副業レポート1 小野寺寿光さんが副業している中野えびす丸 代表 中野圭さんとのzoomでの会議

小野寺さん(右)と中野(左)さんがオンラインで打ち合わせをしている様子

 

—リザイドでの副業をし始めてどんなことを感じましたか?

岩手の事業に携わる時に、必ずしも岩手に行かないとできない、ということはないんだなと感じました。先程言ったようにまだ中野さんにはお会いできていないんですが、補助金の申請までの作業はスムーズに行うことができました。

 

やはり今東京でしている生活をガラッと変えて、岩手に移住し、仕事を探すとなるとハードルは高いですが、副業を通して岩手の事業に携わっておくことで、いつか岩手に帰りたいと思った時の心理的ハードルは下がるように感じましたね。

 

小野寺さんの今後の展望

—今後の展望について教えてください

今後もリザイドを活用することを考えると、もちろん興味のある案件に単発で関わることもできると思うんですが、私の得意分野を活かすためには、ひとつの事業に長期的に携わるのがいいと思っています。なので、これからも中野さんの事業に関わっていきたいです。

 

そこで、今後考えていることは2つあるんですが、まずひとつ目は12月にリリースされた「OKIRAI PREMIUM」という新たな加工品ブランドの商品開発をサポートすることです。中野さんの事業に携わっている方々との横の連携を深めながら、中野さんを支える動きができるといいなと思っています。中野えびす丸の仕事の中には、中野さんじゃないとできないこともありますが、必ずしも中野さんがやらなくてもいいこともある。それらを私がお手伝いしながら、事業を上手く進めていきたいです。

 

ふたつ目は、中野さんの考えや思いを可視化できるといいなと思っています。中野さんが考えているこれからの展望を資料にすることで、より多くの人に伝えたいことが伝わりやすくなると思っているので、経営や事業を進める上での拠り所になるような資料を一緒に作成することができるといいなと考えています。

 

RE:SiDE リザイド副業レポート1 小野寺寿光さんが副業している中野えびす丸での新ブランド「OKIRAI PREMIUM」

中野えびす丸が立ち上げた新事業、加工品ブランド「OKIRAI PREMIUM」。一年を通じていつでも安定的に身近な美味しさを食べやすく加工した形で届けたいという想いから、加工品の開発・販売が行われている

 

—岩手との関わり方について、今後考えていることはありますか?

いずれは出身地である奥州市に携わりたいと思っています。今、奥州市では遊休施設や空き物件があって、それをどう有効活用させていくかという話が出ていると聞いたので、そうした地域課題を解決できるような事業に関われるといいですね。

 

将来、地元に戻るかどうかは悩んでいるんですが、東京にある生活拠点をまったくゼロにして、移住することは今のところ考えていません。ですが、コロナウイルスの感染拡大の状況を見ながら、東京で生活をしながら、定期的に岩手に通うようなスタイルを確立させていきたいです。オンラインやリモートでしか関わらないのではなく、やっぱり直接見たり、感じたりすることでわかることがあるので、そのバランスを上手く取りながら、地域で事業を行う人の活動の幅を広げたり、プロジェクトを前に進めていくようなサポートを行えたらいいなと思っています。

 

RE:SiDE リザイド副業レポート1 小野寺寿光さん家族写真

家族と過ごす小野寺さんの様子

 

東京で奥さんと子どもと一緒に生活をしながら、副業を通して、岩手の事業に携わっている小野寺さん。小野寺さんのように、離れた地元に貢献する活動に携わりたいという方はぜひ、会員登録をしてみてください。きっと自分のスキルや経験を活かして、岩手に関わる副業が見つけられると思います。