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肉のふがね ×
花坂 康志さん(岩手県内在住)

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RE:SiDEの特徴などを紹介します。

RE:SiDE 副業レポート Case.2
肉のふがね ×
花坂 康志さん(岩手県内在住)

RE:SiDE | 2021年8月20日

 

副業マッチングプラットフォームRE:SiDE(以下、リザイド)を通して、副業から始まる新しいライフスタイルを実践する人たちを紹介する、「RE:SiDE 副業レポート」。Case.2の今回は、岩手県岩手郡岩手町に精肉店と食品加工製造工場を構える「株式会社肉のふがね(以下、肉のふがね)」で副業をしている、花坂 康志さんにお話を伺いました。

 

花坂さんがRE:SiDE(リザイド)で副業するまで

—花坂さんは今どんな仕事をしているんですか?
私が代表を務める会社で、行政や民間企業に対してIT・デジタルを活用した業務改善の支援をするコンサルティングを行っています。例えば、WEBサイトの流入を増やす方法を考えたり、ECサイト等での受注後の業務フローをシステム構築などを通じて、円滑にしたり。ITを導入して終わり、ではなくクライアントの業務を理解して、どう改善していくかということに意識を向けた仕事を行っています。

 

RE:SiDE リザイド副業レポート2 花坂康志さん

現在の本業の様子

 

—花坂さんは一度東京に住んだ後、Uターンをして、岩手で暮らしているとお聞きしました

はい、今は出身地である岩手県釜石市に住んでいます。地元を離れたのは、県内にある高等専門学校に進学したタイミング。その後県外の大学に行って、大学院を卒業した後、東京で3年働いてUターンしました。

釜石市には、東日本大震災をきっかけに移住やUターンをした人が多くいますが、私は震災が起こる以前から、いつかUターンしようと考えていました。決意したのは、2016年。東京のIT企業で働いていた時に、釜石市がちょうど「復興支援員」を募集していて。その活動内容がWEBサイトの運用やIT環境の整備など、自分のスキルが活かせる分野だったので、応募して地元で働くことを決めました。

もともと地元を離れた時は、戻ってきたくないなと思っていたんですけどね。やっぱり一度離れてみて、違う土地に住んでみると釜石の過ごしやすさがすごく認識できました。また、将来、自分を育ててもらった地域に貢献したいと考えるようになったのも、Uターンを決めた理由のひとつです。

 

花坂さんのRE:SiDE(リザイド)での副業

—リザイドを利用したきっかけは?

岩手県在住のIT技術者やWEBデザイナーなどが参加しているSlackのコミュニティーがあるんですが、そこにリザイドの情報が掲載されていて、サービスのことを知りました。

それが2020年9月頃で、ちょうど復興支援員の契約期間が終了する2021年3月に向けて、これからの働き方をどうしようかと考えていた時期でした。

リザイドのWEBサイトには、業務改善が求められる案件が掲載されていて、自分が関われる企業があるかもしれないと思い、興味を持ちました。

 

—「肉のふがね」で副業するまでの経緯を教えてください

釜石市で復興支援員として働いていた頃から、一次産業などの生産現場に興味を持っていたんです。釜石市は沿岸地域なので、もともとは漁師の仕事に、自分が持っているITの知識を活用して関わりたいと考えていました。

そんな中で、リザイドに肉のふがねの募集記事が掲載されて。その当時は肉のふがねのことを詳しく知らなかったんですが、記事から代表取締役の府金 伸治さんが事業に向き合う姿勢や岩手の生産者を応援する気持ちが伝わってきたので、その考え方に共感して応募しました。

 

—肉のふがねでは、どんな仕事をしているんですか?

肉のふがねに携わり始めた最初の2ヶ月は、精肉店や食品加工製造工場に入って仕事をさせてもらいました。意識したのは、従来の業務を知ること。精肉店にどういうお客さんが来店しているか、また食肉加工の現場ではどんなことが行われているのかを把握しようと努めました。そのタイミングで、仕事を教わりながら社内の人達とコミュニケーションを取る機会がつくれたのも、とてもよかったなと思っています。

 

肉のふがね セシーナ製造様子(岩手県岩手町)

副業時の様子(食品加工製造)

 

従来の業務を把握するフェーズが終わった後は、府金さんが求める2つの領域の仕事に取り組み始めました。

ひとつは、WEBでの情報発信。新しくオープンしたコーポレートサイトを活用し、お客さんにどのように情報を届けていくかを考え、ブランドイメージを意識したSNSの展開とフラグシップ商品のEC販売をスタートしました。

 

肉のふがね リニューアルしたHP(岩手県岩手町)

新しくオープンしたコーポレートサイト(https://fugane.jp/)

 

ふたつめは在庫管理や業務フローの円滑化などの業務改善。WEBでの情報発信は新しく加わった方に任せて、今はWEBアプリを用いたシステム構築に本腰を入れています。

 

花坂さんの今後の展望

—今後の展望について教えてください

まずは肉のふがねで働く従業員のみなさんが働きやすくなる環境をつくりたいと思っています。外部から入ってきた、何も知らない私がいきなりITを導入しても、社内の人達が適応するまでに、大きな負担をかけてしまうことになる。そのため、自分ひとりで行うのではなく、従業員のみなさんと一緒に考えることが重要だと思っています。IT・デジタル化などの手法にこだわらず、適切な業務改善をすることで、労働負担の軽減や作業効率の引き上げをしていきたいです。

また、業務改善がある程度できた後は、自分が企画などをしていきたいと思っています。今はすでにある課題に対して、どう解決していくかが求められている段階ですが、こちらから攻める仕事をしていきたい。精肉店での商品販売や牛の飼育など、肉のふがねの事業に関わる様々な場面にITを導入していきたいと思っています。

これからも府金さんとコミュニケーションを取りながら、中長期的に肉のふがねの事業に携わっていけるといいですね。

 

RE:SiDE リザイド副業レポート2 花坂康志さん副業時の様子

副業時の様子(会議風景)

 

—これからリザイドを利用しようとする方へメッセージをお願いします

副業と聞くと「本業と両立できるかどうか」などを考えて不安になってしまう方も多いんじゃないかと思います。ですが、もっと気軽に考えていろんな人に挑戦してみてほしいです。

 

リザイドには、岩手の企業や団体の副業が掲載されていますが、岩手とは違う土地で培ってきたことや案外その人にとっては普通だと感じている経験やスキルを活用できる場がたくさんあります。特別な技術がなくても、今すでにやっていることが評価される副業が絶対にあるので、どんどんチャレンジしてほしいです。

 

リザイドのコーディネーターにまずは相談してみるなど、興味がある人はぜひフランクに飛び込んでみてほしいなと思います。

 

RE:SiDE リザイド副業レポート2 花坂康志さんと肉のふがね府金伸治さん

花坂さんと肉のふがね 代表 府金さん

 

リザイドを通して、自身のスキルや経験を活かしながら、以前から興味を持っていた分野の仕事に携わっている花坂さん。その仕事内容や働く姿勢からは「副業」という概念を超えた、強い興味と想いを持って事業に関わっていることが感じられました。

「今持っているスキルや経験を活かして、岩手の企業に関わりたい」、「想いを持って事業を展開する人と一緒に働きたい」と考えている人は、ぜひリザイドに会員登録をして、募集案件を見てみてください。きっと新しい一歩を踏み出すきっかけがつくれると思います。