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漁業と街の明るい未来

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募集案件

募集プロジェクトの一部をインタビュー記事として紹介します。

求人募集終了

若きホタテ漁師が見る
漁業と街の明るい未来

2020年8月28日

株式会社隆勝丸(岩手県宮古市)

株式会社隆勝丸(岩手県宮古市)
〒027-0096
岩手県宮古市崎鍬ヶ崎15-5-1
代表取締役 平子 昌彦
https://www.ryushomaru.co.jp/

日本各地を見渡せば、その土地ならではの美味しい食材を目にします。中には、外出自粛によってインターネットで取り寄せてみた、なんて人もいるかもしれません。

 

じつは、知名度の高い名産品の陰に隠れた一級品の食材が数多くあります。

岩手県宮古市の養殖ホタテもそのひとつ。

 

隆勝丸ホタテ(岩手県宮古市)

 

岩手県沿岸部の中央に位置する宮古市。

浄土ヶ浜に代表される美しい景色と豊富な海産物が自慢です。

鮭や毛ガニはよく知られるところですが、実は養殖ホタテも美味しいと評判です。

 

激しい潮の流れがホタテひとつひとつを鍛え上げ、引き締まったプリップリの身とほんのりと甘みを後に残す味は一度食べたら虜になるほど。

 

この養殖ホタテを「隆勝丸ホタテ」として販売しながら、宮古市の魅力を広める事業を行っているのが、株式会社隆勝丸(りゅうしょうまる)です。

 

より多くのエンドユーザーに「隆勝丸ホタテ」を知ってもらうため、Webプロモーションやオンラインイベントの実施などを一緒に企画・運営していく副業人材を募集します。

 

今回、お話を聞いたのは、平子昌彦(たいこまさひこ)さん。

 

隆勝丸 代表取締役 平子昌彦(岩手県宮古市)

 

平子さんが生まれ育ったのは盛岡市。

高校卒業後、地元企業に就職し、26歳の時に宮古市に移住し漁師になった。

岩手県内とはいえ、内陸から沿岸へ移り住み、しかも漁師になるのは思いきった決断だと思う。

 

「実は妻の実家が宮古市なんです。最初は地元の会社で働きながら、休日は義父のホタテの養殖を手伝っていたんですが、この土地の豊かさ、人の温かみ、そして何より漁師という仕事に魅力やポテンシャルを感じました」

 

魅力やポテンシャルとは?

 

「アワビなど様々な海産物を獲ることで、そのまま収入に直結します。腕が上がってくると、量も金額も増えていきますしね。それを実感できる日々は、これまでの会社員生活よりも充実していました」

 

「なによりグッときたのは、良くも悪くも自分の責任ということ。そこが男らしいなと(笑)。まだまだ旧態然とした体制やスタイルが根強く残っているところもありますが、見方を変えれば伸びしろとも捉えられる。自分のアイデア次第で可能性は広がると思っています」

 

宮古市での生活や漁師仕事にも慣れてきた頃、平子さんは大きな転機を迎える。

 

2011年の東日本大震災によって、大黒柱である義父を亡くし、改めて漁師という仕事や現状に向き合った。

 

「自分が倒れてしまったら家族は路頭に迷ってしまう。この先、家族経営では難しいのではないかと思いました。漁師というのは、農家ほど手厚く保証はされていませんし、最悪の事態を想像したら、継続的に運営できる体制を作らなければいけないと強く感じたんです」

 

2018年、株式会社隆勝丸を設立。

運営していくために、なにより最初に意識したのは、これまでの漁師のイメージを払拭することだった。

 

隆勝丸 スタッフ集合写真(岩手県宮古市)

 

「漁師はどうしても3K(きつい、汚い、危険)のイメージがつきまとうんです。それをなるべく払拭したいと思いました」

 

朝5時に水揚げに出かけ、午前中は出荷作業。午後は道具の修理などを行うのが基本的なタイムスケジュール。

15時頃には従業員は帰路につき、それぞれ自由な時間を過ごす。

そして、土日、祝日は完全休業と決めた。これまで、ほぼ毎日海へと船を繰り出していた時代とは違う。

 

「休日を必ず設ける、長時間労働をなくすなど、小さい会社ですが個人をもっと大切にしたいと思いました。仕事をするからには楽しく、創造性をもってやりたいですから。就業体系は公務員並みを目指しています(笑)」

 

隆勝丸 海での作業様子(岩手県宮古市)

 

企業としての体制を整えていく中で、エンドユーザーへの販路拡充や積極的な情報発信も進めてきた。

その中で、常々感じていたことがあったという。

 

「土地柄なのか、漁業者特有の職人気質的なところが影響しているのか、自分たちも含めプロモーション下手であることは否めません。まだまだ周囲では、美味いものを作っていれば勝手に売れるだろうと考える人も多いですから。いかに外に情報を発信していくか、どのように見せていけば注目されるのかを、考えていきたいと思っています」

 

株式会社隆勝丸ロゴ(岩手県宮古市)

 

「震災後、宮城県石巻でフィッシャーマンジャパンという団体ができたのを知って、理想はこれだと思いました。考えていること、想いも一緒なんだなと。リスクを取らないようなやり方だと成長もしないし、宮古市や漁業の未来も見えてきません。この先、異業種と関わっていくことも大事になってくるでしょう」

 

今では海釣りのイベントも率先して行い、今夏はインターン生を募り、大学生の声に耳を傾けながらオンラインイベントも開催する予定。

 

隆勝丸 海釣りの様子(岩手県宮古市)

 

平子さんの理想に向け、どんな人と一緒に働きたいですか。

 

「海が好きな人は大歓迎(笑)。ECサイトでの販売やSNSでの情報発信は自分たちなりには行っていますが、マーケティング課題を整理し、一緒にアクションに結び付けられる人。ブランディングの方向性や方法まで考えられたらいいですね」

 

「隆勝丸ホタテが宮古という街を知るきっかけとなり、多くの人に足を運んでもらうのが理想です。海産物はもちろんですが、ゆくゆくはマリンレジャーとも絡めながら包括的に地元をアピールしていけたらいいですね」

 

昨今では各地で漁獲高の減少が不安視され、ホタテに限らず養殖に可能性を見出す動きが顕著に表れているといいます。

それらが全国的にも認知され、やがてはひとつの食材がブランドとして確立されれば、漁業や街の未来は大きく開けるかもしれません。

 

隆勝丸 集合写真夕日(岩手県宮古市)

 

平子さんの考え方やスタンスは、これまでの漁師のスタイルとは一線を画すように映ります。

 

その柔軟さが、漁師の、そして街の可能性を広げるのだと思います。

 

あなたの経験や知識が、漁業の新たなスタイルを生み、街を活性化させる契機となるかもしれません。

求人情報

会社名
株式会社隆勝丸(岩手県宮古市)
仕事内容
・消費者に直接販売(BtoC)するためのWebプロモーションおよびオンラインイベントの実施 等
条件
・契約期間:応相談
・報酬:応相談(魚介払い歓迎)
・働き方:リモートワーク可
・その他:定例MTGの実施