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目指すのは社員の働きやすい職場づくり

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募集案件

募集プロジェクトの一部をインタビュー記事として紹介します。

求人募集終了

ITを駆使した業務改善で
目指すのは社員の働きやすい職場づくり

2021年3月26日

岩舘電気株式会社(岩手県盛岡市)

岩舘電気株式会社(岩手県盛岡市)
〒020-0062
岩手県盛岡市長田町23番27号
代表取締役社長 平野喜英
https://www.iecc.jp/

久しぶりに実家に戻ると地元のCMに懐かしさを感じることはないでしょうか。特にCMソングは覚えているもの。子供の頃から変わらないメロディが自然と口をついて出てくるのは「帰省あるある」かもしれません。

 

1945年、盛岡市で創業した岩舘電気株式会社は、かつて地方CM大賞を受賞したこともある電気工事の老舗です(同社のウェブサイトではCMが閲覧できます)。

 

当時から話題になったCMは、初代社長が1970年の岩手国体開催をきっかけに制作。岩手県民にはお馴染のご当地CMです。2020年にはCMに登場するキャラクターのLINEスタンプも販売。twitterやFacebookでの情報発信にも積極的で、電気工事の会社ながらユニークな存在です。

 

岩舘電気は県内では盛岡市と宮古市、県外では秋田県にも営業所を構えており、従業員数は約70名。下は20代、上は勤続60年以上の80代まで活躍しています。

 

手がける電気工事も幅広く、2015年には、盛岡駅前のシンボルとも言える開運橋のリニューアルに従事。定期的に変わる開運橋のライトアップは盛岡の顔です。2018年には盛岡競馬場の走路照明設備の整備(冒頭の写真)、2019年には、岩手医科大学と併設する大学病院の大がかりな移転工事にも貢献。実績も従業員数も電気業界としては県内トップクラスです。

 

IT業界からの転身で業務改善を推進する3代目社長・平野喜英さん

今回お話を伺ったのは、代表取締役社長の平野喜英(よしひで)さん。祖父から続く家業を継いだ三代目です。

 

 

平野さんは大学進学で地元・盛岡を離れた後、カナダへの留学などを経て、ドイツに拠点を置くIT企業、SAPジャパン株式会社に約9年間勤務。テクノロジーの最先端で働きたかったという希望どおり、世界でも指折りのIT企業でキャリアを築いてきました。その後、会社を継ぐため2013年にUターンし、岩舘電気に入社しました。(2019年7月から現職)

 

「この業界では経験がありませんでしたから」と謙遜しながらも、平野さんの名刺の裏には取得した電気関連の資格がびっしりと並んでいます。入社当初について伺いました。

 

「最初は一社員として職場のIT化に取り組みました。まだ、いろいろなものが古い状態の職場だったので、社員が働く環境をじわじわと変えていった感じですね。例えば Active Directory やファイルサーバ、バックアップサーバなどの導入を行ったほか、図面用に社員のディスプレイを4Kにリニューアルしました」

 

「電気工事の図面にはA1サイズ(594×841mm)の紙がよく使われます。ここに細かく情報が書き込まれていて、工事の見積もりを出すにはこの図面を印刷して、照明の数や配線の長さなど、アナログなやり方で金額を出していました」

 

「これをもう少し効率よくしたくて、モニターの図面からそのまま見積もりを出せるソフトウェアのライセンスを追加購入したんです。図面の持つ情報量がかなりあったので、必要な社員に対しては4Kで28インチのモニターをひとり2台まで使えるようにしています。これはけっこう大きな変化でしたね。こうした小さな取組みから着々と社員の意識も変化していったように思います」

 

導入したディスプレイを使った社内検討会議

 

インタビューが行われた会議室にも58インチの4Kディスプレイが設置してあり、聞けば毎朝、宮古営業所とリモート会議をしているそうです。コロナ禍以前から取り入れており、ほとんどの社員がリモートでのやり取りに慣れています。

 

この日も平野さんのパソコンをディスプレイにつなぎ、普段社内で情報共有に使われているアプリケーションを見ながら、導入した背景や社員の利用シーンの説明、さらには「ホワイトボードの見える化」にも話が及びました。現場の声を聞きながら、現場の困りごとをもとに、平野さん自らが作ったIoTの仕組みです。

 

「ここ(本社社屋)から、盛岡の第二社屋にいる従業員の外出予定(ホワイトボード)が見られる仕組みを、小型カメラとRaspberry Pi(ラズベリーパイ)を使って導入しました。これは本社での電話応対に役立っています」

 

「仕組みとしてはシンプルですが、こういうことができるデバイスが世の中になかったため作り、現在特許を出願中です。特許をもとに商品化をしてくれるパートナーを探しています」

 

本社から遠隔地の行動予定表がリアルタイムに見られるようにIoTを使った仕組み

 

ホワイトボードを撮影した写真は、プログラミングによって歪みが補正されて表示されるので、カメラの設置場所は問いません。

 

「書く」という単純作業は活かしたままかゆいところに手が届く改善は、最適なソリューションを提案する前職のクライアントワークで積んだ経験、そして、現場の社員を尊重したい平野さんの、経営者としての信念があるからこそだと感じました。

 

社員の働きやすさを追求するのが自分の仕事

岩舘電気には平野さんが代表就任時に制定した社是がありますが、創業家出身ということに甘んじない経営者としての姿勢が表れています。

 

《岩舘電気株式会社 社是》

1.私たちは、大切な財産である社員の成長と幸福を追求します。

2.私たちは、オンリーワンの会社になるため、改善と工夫を継続します。

3.私たちは、社内の情報を見える化し、衆知を集めて経営を行います。

4.私たちは、安全第一を誓い、良く安く早く仕事をします。

 

「世界中でよいとされる経営に関する本、パナソニックやソニー、京セラ、日本電産、ザッポスなど様々な会社の本を読んで、心に残った言葉を書き留めてきたんですが、それらを参考にこの社是を完成させました」

 

「朝礼で唱和しやすいリズムにしたので割愛していますが、特に最初の項目には社員の成長と“その社員の家族の”(幸福)も加えたかったくらいです」

 

「私はこの業界でキャリアを積んだわけではありませんが、だからこそ経営者としての仕事は社員の働きやすさを追求していくことだと思っています。そのためにはやはり社員の家族のことも考えますね」

 

タイへの社員旅行時の様子

 

平野さんの信念は人事・労務面にも活かされようとしています。実は冒頭で紹介したLINEスタンプは、介護を理由に退職した従業員の最後の仕事でした。今後も考えられる介護離職を防ごうと、岩舘電気では介護と仕事を無理なく両立できる人事制度を整えていくそうです。まさに「社員の家族の幸福」も考えてのことです。

 

社員の働きやすい環境整備に余念のない平野さんに、副業人材としてどんな方との出会いやサポートを期待しているか伺いました。

 

「まだ、アウトソースする分野を決めていませんが、人物像としては、趣味でも仕事でも熱中して取り組んだ経験が何かしらある方がいいですね」

 

「これからは経営や財務など、できるだけ見える化していきたいので、改善したい点は多岐にわたります。当面は営業基盤の強化やウェブサイトのリニューアルも課題としてありますが、まずはその方のご経験やスキルなども伺いつつ、話をしてみたいですね」

 

平野さん自ら手を動かし「ホワイトボードの見える化」が導入されるなど、企画が形になるスピードが加速している岩舘電気。技術力や企画力のある方が外から加わることで、社内にさらなる変革が期待できそうです。平野さんが目指す社員の働きやすい環境づくり、制度整備をサポートしてみませんか。

求人情報

会社名
岩舘電気株式会社(岩手県盛岡市)
仕事内容
応募者のご経験やスキルをお聞きしながら可能性を探りますが、以下に関心がある方はぜひ応募ください。
・営業の仕組みづくり・見える化
・社内情報システムの業務改善の企画立案
・ウェブサイトの改修
・総務や労務に関する業務改善サポート、制度変更への対応等
条件
・契約期間:応相談
・報酬:応相談
・働き方:リモートワーク、現地訪問、それぞれご相談に応じます